為し

 

 

喉頭炎になった。いわゆる声を出す仕事をしているので当たり前といえば当たり前だ。3日くらい前から声がかすれてきて、次の日には既に声が出なくなっていた。

 

「なるべく通院して、吸入を受けてくださいね」と額の皺が多い医者が言う。はあ、と喉から声を絞り出すと「難しいよね、出来る限りでいいから」と微笑まれた。

 

 

 

曖昧なことばっかりだな。今の仕事は春になったら辞めることが決まった。決まったはいいけど、まだ冬だ。残りの3ヶ月近くは、このもやもやが続くんだろう。

 

「来年やることになるから」「経験しておいてほしい」言葉が宙に浮いていくのが分かる。だって彼女たちが想像しているその頃には、私はもうここにいないんだ。

 

優しい人たちが、私がいなくなったらどんな顔するかを想像する。でもきっと大したことじゃない。ああ、いなくなったんだな、って、それだけなんだろうな。

 

 

 

前髪をなんとなく伸ばしているけど、どんどん老けるな。元々実年齢より7、8歳は上に見られる。変わりたいと地団駄踏んでるくせに、留まっていたいみたいだ。

 

インターネットでは答えなんて見つからない。日頃から行動有るのみと思い続けているけど、思い続けてるだけなんじゃないか。そう思うと、すごく哀しくなるよ。

 

会いたい人に会えなくなったりして、でも仕方ないなって割り切ったりして、今日もなんとなく過ぎていくんだ。そう願ってるのか願ってないのかは、分からない。