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夏の夜、冬の朝

「セリフなんて無意味」

朝焼け

デイリー

 

 

 

本物には敵わないと思った夜だった。

 

 

大事にしたいと思うものは山のようにあるし、実際に大事にしてきた。でも、本物には敵わない。言葉も出ないし身動きもとれない。

 

手には力が入ったまま、顔は自然と綻んで、瞬きで何度もシャッターを切った。眩しいライトも爆音のステレオも、ぜんぶぜんぶ自分のものになったような気がした。

 

 

 

間違ったことはしたくない。自分の心には素直でありたい。まっすぐは正しい。正義だって不正解になりえる。

 

 

 

子どもと大人の中間。約80年の寿命を一日にするならば、私たちはまだ朝焼けしか見られていない。

 

それでいい。怖いものなんてないと胸を張って言えなくなっても、目覚め続けて。