『私は悪くない』

 

 

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「私バカだから分かんないや」とか言い出すヤツが本当に嫌い。そこで線引きをしておくというか、そう言っておくことで許されると思ってんだろ、なんて内心毒づいている。

 

あの時もそうだった。「俺はお前が心配なんだよ」とか「好きだからに決まってんだろ」とか。そう言えば伝わるとでも?分かってくれるとでも?喜ぶとでも?そんなわけないだろ。私は心の中で「じゃあ、態度で示せよ」と思っていた。可愛げがないだとか甘え下手だとか散々言われたし、実際彼は彼の友達に私のことを「お前さあ、なんであいつなの?」なんて言われていたりした。

 

ひねくれ者だ。他人の言葉の裏ばかり探るし、ひとつの出来事で全てをチャラに、というか全てを信用するなんて出来ない。でも普通そうでしょ。みんな他人のこと信用しすぎ。あの子の笑顔は顔に張り付いてるように見えるし、「全然いいよ~!」が全然いいのだと感じたことがない。いつからこうなったんだろう。でもきっと、ずっとこうだった。

 

他人を許せないわけでも、自分を守っているわけでもない。ただ、もう、うんざりなんだ。見え見えの下心も、少しも手が掛けられていない綺麗事も。つまらなくて、うざったくて仕方ない。誰かのフリなんて、私には出来ないのかもしれない。

 

 

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